バロンと　ルークが　共に一才だった頃

二匹は　体を使って　よく　一緒に遊んでいました

いっぱい遊んで　遊び疲れると

仲良く一緒に　眠っていました

体も　心も　大きく育つ時期に　こうして過ごせる兄弟がいたこと

どんなに　楽しかったでしょう

でも　この後　　ルークが　バロンを　抜かしてどんどん大きくなり

ある日　いつものように　ルークが　バロンに　遊んでもらっていた時

ルークの重さで　バロンが　飛ばされてしまいました

いつも　穏やかなバロンが　初めて　ルークに　　怒りをあらわにしました

その時以来　バロンは　ルークとぶつかって遊ぶことをやめました

ルークが　熱くなると　バロンは座って待つか

体をかわして　見ているようになりました

大きな二人が　体をぶつけて遊ぶ姿が見られなくなって　私も寂しかったけれど

体重差を考えれば　無理のないこと・・・

最近は　二人が　無邪気にたわむれて遊ぶことも　ほとんどなくなっていて

昔　あんな風に　体を使って遊んでいたことさえ　すっかり　忘れていました

ところが　きのう・・・

突然　ルークが　昔を思い出したかのように

バロンに甘えて　

バロンを遊びに誘い始めました

もちろん　本当に　ぶつかると　怒られるので

一生懸命　すぐそばで　”　遊ぼう　”　と　誘っていただけなのですが・・・

途中から　ちょこが　乱入してしまい

その　ちょこに　ルークが　気を取られて　

残念ながら　その遊びは終わってしまいましたが

ルークの　記憶のはるか彼方に　

バロンに　体ごと遊んでもらった　楽しい記憶が　まだ　残っているんだな～と

胸がキュ～ンとしてしまいました

部屋に　入ったバロンが　まぁるくなって　寝ています

そのバロンに　くっつくように　

体は　こんなに大きくなったけど

昔と同じく　　バロンが　大好きな弟が

安心して　眠っています